空を占める空の割合。



本日、数ヶ月ぶりの帰郷。


この新幹線も久しい。

毎度思う。東京を発ち窓の外を見ていると、都会の景色はほんの数分。

あっという間に川が広がる。田畑が見える。

東京とは、あの小さい箱に密集しているのだと感じる。


そして思うのだ。

空はこんなにも広かったのか、と。

私は田舎出身のこともあり、空を眺めるのが好きだった。朝焼けの空を見るために日の出前に合わせて起床していたこともある。

今は都心にいるため、空を見上げていても この空の雄大さから離れていたのだろう。



かと思えば、

列をなす車のテールランプも訳もなく好きだったりする。なんとなく、紡木たくホットロード の世界を彷彿とさせる所為か。

あの多感でとんがっていた、思春期の頃を。

テールランプひとつひとつにそれぞれのストーリーがあると思うと面白い。


今回の帰省は、無性に帰りたいと思ったからである。帰ったら帰ったで、自分の今の居場所はここではないと感じることも想定内。


田舎の方のホームは造りが簡素な所為かモノクロに感じる。


ふと先日の新幹線内での事件を思い出した。

人間いつどこで何があるか分からない。恐れていてばかりでは何もできない。死ぬ時は死ぬのだから。